遠くへ

やっと試験に受かったと
喜び勇んで歩く並木道
肩にセーターと
おろしたてのバスケットシューズ
髪をひるがえし
駆け上がる校舎

初めてあのこに出会った朝は
僕は20歳でまだキャンパスも春
赤いヘルメの奥の瞳に
見透かされたように
何とかテレ笑い

遠くへ遠くへと願った日々
わかるだろ

真っ直ぐに見ておくれ
僕は泣いてる君のために

ポケットのなか少しの小銭
通りの向かいで
パンでも買うつもりが
あのこに電話
やあ僕さ元気かい
今から出てこないか
どこかで飲もうぜ

駅前通の馴染みの店で
グラスを重ねて初めての夜
その夜あのこの恋が終わったとは
知らない僕も一人寂しかったし

遠くへ遠くへと願った日々
わかるだろ

真っ直ぐに見ておくれ
僕は泣いてる君のために

紺と銀色の壁の前で
空を仰いで祈りつづけた
神よ僕らに力を貸して
でなけりゃ今にも倒れてしまいそう

振り向くと遠くにあのこの眼差し
笑っているのか泣き出しそうなのか
ちがうちがうこんな風に僕は
打ちのめされるために
生きてきた訳じゃない

遠くへ遠くへと願った日々
わかるだろ

真っ直ぐに見ておくれ
僕は泣いてる君のために

Who〜Who〜
星がひとつ空から降りてきて
あなたの道を照らすのよと
話してくれたUohきっとそうだね
いつまでたっても石ころじゃないさ

遠くへ遠くへと願った日々
わかるだろ

真っ直ぐに見ておくれ
僕は泣いてる君のために

1977.3.12カワイ
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